交通事故の弁護士向け研修を受けてきました

先日,どうしても受けたかった交通事故に関する研修を受けてきました。自費で。

株式会社自研センターが実施する,弁護士向けの研修です。

千葉県市川市の二俣新町駅近くの自研センターにて,朝から夕方まで,充実したカリキュラムがみっっっちり詰まった濃厚な2日間でした。

自動車の構造,修理技法,見積技法。衝突などについての基礎知識を習得することを目的としているものでしたが,座学だけではなく,まずは教室で基本的なところを学び,その後実際に見てみよう!という流れで進められる,非常にわかりやすいものでした。

本物の自動車を前にして,構造を「目で見て」理解することができました。

そして,実際に目の前で自動車を自動車に衝突させます。

追突する瞬間を撮影しようとしたものの,追突の直前になってしまった写真

脇見運転など前方不注視で前の車に突っ込む。大きな衝撃音がして,辺り一面にエアバッグの粉が舞い上がりました。

日本全国,今この瞬間も複数発生しているであろう,ありふれた交通事故かもしれません。ですが,ぶつけた方もぶつけられた方も,ものすごい恐怖を受けただろうと思います。ぶつけられた車に乗っている人も,おそらく怪我をしたでしょう。何が起きたかわからず,パニックになったかもしれません。事故の恐怖を改めて実感しました。

続いて,実際に今目の前でぶつかった車の修理を見せてもらいました。どこがどう変化しているのか。交換する必要があるのか。引っ張って直すのか。どう引っ張るのか。叩くのか。どう叩くのか。溶接か。どう溶接すればいいのかなど,修理を実際に見るのは初めてだったので,非常に勉強になりました。

その後は,塗装です。調色は済ませていただいていましたが,他の部分と全く見分けがつかないように塗装する「プロの技」を見ることができました。

最後に,卒業試験ではないですが,実際に凹んだり傷ついている車を見て,何と,どう接触したのか推理する時間がありました。私もいろいろ考えて「電柱・・・ではないな。鉄柱か!でもちょっと凹みがずれてるんだよなぁ・・・」などと推理したのですが,実際はセダン型自動車の後部トランク部分の角との接触だったという引っかけ(?)問題に見事に引っかかってしまいました。

今回学んだことは,アジャスターや修理業者の方々にとっては基本中の基本の事項であり,初歩の初歩だったと思います。ですが,実際に見積書や写真,そして診断書,鑑定書など,書面中心なのが弁護士ですので,今回,いろいろと実際に「見た」「感じた」経験が,「想像力」となって,案件を進めるにあたり,随所で深みを持たせられるのではないかと思います。

今回は日弁連を介しての参加だったので,自費(数万円)を払っての参加でしたが,非常に濃厚なカリキュラムとホスピタリティ溢れるスタッフの皆様のおかげもあり,十分元は取れた,大満足の研修でした。

なお,台風15号の影響で,現在も千葉県は大変なことになっています。私は台風被害からおよそ10日後,幕張のホテルに宿泊したのですが,幕張は電気も通っており,特段被害を感じることはありませんでした。しかし,入ったコンビニに陳列されている商品の少なさを見て,被害を実感しました。千葉県をはじめとする被災された地域の皆様が,一日も早く日常を取り戻されることを祈念申し上げます。

「離婚弁護士」?

よく,群馬県内の他の弁護士や依頼者さんから「離婚弁護士ですね」と言われます。

確かに,統計を取ったわけではないですが,離婚の取扱件数は他に比べてかなり多いと思います(主観的なものですが,回りからも言われるので,多分そう間違ったものではないかな,と。)。

「男性側・女性側どちらが多いですか?」と聞かれますが,同じくらい,もしかしたら女性側の方がちょっと多いかな,という感じです。

このブログでも,過去に「離婚にともなう法律問題」というタイトルで,親権・養育費・面会交流・年金分割・慰謝料・財産分与について基本的な部分を書いています。

不貞・不倫問題についても「不貞行為の慰謝料と時効」というタイトルで記事を書いています(ここは最高裁判決が出たので追記したいところですが時間が取れず・・・)。

離婚は交渉→調停→訴訟となるのが一般的ですが,この「調停」というのがなかなかどうして・・・。

今日はちょっと高崎の調停事情などについてつらつら述べたいと思います。

当事務所は,基本的に,高崎・前橋・太田・桐生・沼田・熊谷・さいたま・佐久・上田といった群馬県内やその周辺を中心に,様々な地域の離婚を取り扱っています。

調停は相手方の住所地の裁判所に起こすのが基本なので,日本国内北から南まで,調停を行っています(高崎で同居していたが,別居して地元に戻ったという配偶者に調停を起こす場合,基本的には,その地元の裁判所に申し立てることになります。)。

遠い裁判所の調停では,依頼者さんと一緒に当事務所の相談室で,電話会議システムを使って調停に参加しています。電話会議の調停は,なまじ片道30分とか時間をかけて行く必要もないので,とても便利です。

そうはいっても,行かなければならない高崎・前橋の案件が圧倒的に多いのですが,高崎の裁判所は,調停を実施する日が月曜・火曜・木曜のみです。しかも,月曜担当,火曜担当,木曜担当の裁判官がそれぞれいて,一つの調停は一人の裁判官が担当するので,曜日を変更することができません。つまり,「今回は火曜だけど,次回は木曜日で」という扱いができないのです。

高崎の調停は,基本的に午前10時から12時までと,午後1時15分から午後3時頃までの2部にわかれています(月曜日は祝日が多い関係で,3時の部というのもあるようです。)。つまり,高崎の調停の枠は週6(or7)枠しかないのです。

何が言いたいかというと,独立開業以来,ありがたいことに離婚の依頼が非常に多かったので,高崎の調停が週3~5件(6or7枠のうち3~5枠が埋まってしまう)という状態が長く続いてしまい,日中私が事務所にいられない,仕事がどんどん溜まっていってしまうという悪循環が続いてしまいました。

依頼者さんたちも「いつ電話しても弁護士がいない・・・」と内心ご不安になられていたと思います(サボっているわけではなく,裁判や調停に行っているということもご承知いただいているとはいえ,やはりすぐに相談したいのに,弁護士と連絡が取れないというのは不安ですよね)。

これでは依頼者さんたちに迷惑がかかってしまうということで,一度,新規のご依頼を控えるとともに,事務所体制の整備を行いました。

西村弁護士という非常に頼もしい弁護士も入ってくださいました(もはやなくてはならない,極めて重要な戦力です)。

そして,連絡方法についても,今では,依頼者さんたちとは,電話やメールといった従来の連絡方法のほか,LINEでのやりとりができるようになり,これが非常に好評です。

新規のご相談・ご依頼も再開しておりますので,お困りの方はご相談ください。

「初回30分無料」などの無料相談は基本的に実施していませんが(特に離婚問題などは,30分では消化不良です),じっくりお話をお伺いできる相談時間を確保してお待ちしております。

 

遺産相続ではまず「情報」の共有を

遺産の相続問題というのは,当事務所で非常に多く取り扱っている分野の一つです。

「相続」といっても,

・相続人は誰で,法定相続分はどのような割合なのか。

・被相続人(亡くなった方)に遺言はあるのか

・遺産にはどんなものがあるか(不動産,預貯金等の債権だけではなく,債務も)

・どのように分けるか

といったように,様々な視点から検討する必要があります。

特に大きく揉めることが多いのが「遺産にはどのようなものがあるか」「どのように分けるか」です。

今回は,「遺産にはどのようなものがあるか」という点に関連して,紛争の激化や長期化を防ぐために,どのようなことが有効か,ちょっと書いてみます。

☆遺産を把握している方はどんどん開示しましょう☆

亡くなった方の遺産を,同居している方などがしっかり把握していて,どこの銀行にいくら,どこの証券会社にいくら,といったリストを作れる場合が圧倒的に多いのですが,それを他の相続人にも同様に開示してくれるかどうかは,残念ながら,また別の問題です。

どのような遺産があるのか全く知らされないまま「いくら渡すから判子押せ」「凍結された口座から金を引き出すために判子押せ」などと言われる方も非常に多いです。

「生前,自分は親の面倒を見られなかったけど,自分の代わりに見てくれたから」とか,「これから家と墓を守っていくんだから」とか,そういった理由で,ご自身で納得して同意することは全く問題ありません。

ただ,正しい情報を得られないまま,判子を押せというのは受け入れられない。そういった相談は非常に多いです。

どのように分割するかの前に,まずは正しい情報の開示を求め,客観的な情報をもとに協議することが必要です。

遺産を管理している側の相続人も,早期解決を望むのであれば,他の相続人から情報開示を求められたら「自分で調べろ」と突き放すのではなく,客観的で正しい情報を提供すべきでしょう。

それでもどうしても開示されないというのであれば,相続人であれば,ある程度の遺産調査は可能です。私もよく,そのような方の代理人として,絨毯爆撃のように,亡くなった方の住所地の近隣金融機関全て(と場合によってはインターネット専業の金融機関)に問合せをしています。そこから思いもよらぬ遺産が見つかることもあります。

仮に預貯金や証券口座等を隠していたとしても,引き出すにあたっては相続人全員の同意が必要です。隠しておくメリットはありません。

☆生前の預貯金引出は何に使ったか記録しておきましょう☆

また,「父が死亡する直前に,相続人の一人に,ものすごい勢いで預金を引き出された」という相談もよくあります。葬儀費用として現金にしておいてくれ,と本人に言われて引き出したという方もいらっしゃいますし,預金の凍結前に,葬儀などにかかる費用を事前に引き出しておいた,という方もいらっしゃいます。

葬儀費用を遺産から出してよいのか,喪主が負担すべきなのかという争点はありますが,少なくとも,引き出した相続人の方は,公明正大な手続を行っていることを他の相続人に示すため,しっかり帳簿をつけておく必要があるでしょう。

☆まとめ☆

今述べてきたような内容は,「情報」を共有することの重要性,というようにくくれるとおもいます。「財産を分ける」ためには,その財産がどのようなものなのか,相続人全員で共有しておかないと,話が進まないことが多いです。特に,相続人間の信頼関係がそう強くない場合,必要な情報を提供してくれない方に対して,他の相続人は不信感を強めてしまいます。

そうすると,後々気が変わって情報提供しても「まだあるんだろう。」「何で今まで出さなかったんだ。隠匿が済んだからだろう。」などと,疑心暗鬼は解消できず,争いが解決しないこともあります。

情報はできるだけ早く,正確なものを共有するということが,早期解決の大前提になるのではないかと考えています。

「きょうだいでそういう話はしづらい」「色々と難しいから自分ではできない」「もうとにかく疲れちゃった」。そういった方は,弁護士に依頼すれば,交渉等を弁護士に任せられますし,直接の連絡からも解放され,それだけでも心理的にだいぶ楽になると思います。

防災士になりました

弁護士登録から3年後に発生した東日本大震災。

東日本大震災以降,弁護士として行う福島第一・第二原発事故被害者の方々に対する支援活動をきっかけに,全国各地の災害復興支援や関東弁護士会連合会管内,そしてもちろん群馬県内の災害復興支援,平時の災害対策について弁護士の立場から取り組んできました。

しかし,私は,災害関連の法律を虫食い的に勉強してきただけで,災害一般に関する理解が欠けている。また,そもそも,「弁護士としての防災」の前提として「一般人としての防災」の視点が乏しい。その上で,災害関連法制の体系的理解も足りない。そういう悩みがありました。

そこで,まずは,災害一般に関する知識,一般的な防災の知識を学ぼうと思い,先日,防災士の研修を受けてきました。

防災士とは,「”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、 そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人」 とのことで,試験内容も,災害や防災に関する全般的な知識が求められるものです。つまり,私の悩み(災害関連法制の体系的理解の点を除きます。)の解消にうってつけでした。

「待っていられない」のが私の性格。東京での研修は6月,7月まで満席だったので,一番早く研修を受けられる3月の大阪研修を希望しました。

締切直前の申込みだったので,研修まで2週間ほどしかありませんでした。その中で,研修開催日までに読み込まなきゃいけない資料が膨大で,しかも事前課題ペーパーもなかなか大量で,夜,寝る前にマーカーペンと鉛筆を握りしめて,回答用紙を埋めていきました。

しかし,防災士試験は,30問中21問,7割正答(当時。現在は8割になったようです。)で合格とのことなのですが,事前に送付された試験対策問題集が難しい!!

正直,こりゃ落ちるかもしれないと思い,私のスマホの検索履歴には「防災士 難易度」「防災士 落ちた」「防災士 合格率」といった文字が並びました。

落ちたら恥ずかしいので,防災士試験を受けることも,その日大阪にいることも誰にも告げず,こっそり出掛けました。

まる2日間にわたる大阪での研修は,「試験とは直接関係はありませんが」(←ここ大事),各分野で第一線として活動されている方々からの講義が目白押しで,本当に勉強になりました。試験対策のための内職などをする気も起きないくらい,素晴らしい講義ばかりでした。

試験はというと,あの試験対策問題集の難易度が嘘のような平易な問題で,逆にびっくり。2問迷いましたが(しかも最も悩んだのは法律関係の問題),合格はしているだろうなと思い,試験終了後,帰りの新幹線の中で,ようやく兵庫の津久井進日弁連災害復興支援委員長に,ついさっきまで大阪にいたこと,防災士試験を受けたことをご報告しました(が,津久井委員長はその日,ご自身の応援する某市長選挙の開票日で,それどころではなかったようでした笑)。

1週間ほどして,試験結果が届きました。合格とのことで,安心しました。

悩んだ設問が幸いにして正答だったようで,全問正解のおまけ付きでした。

防災士に登録するには,試験に受かっただけではダメで,消防署等が実施している普通救命講習を受講する必要があるとのことでした。制度の趣旨からすると,直近の受講が求められるのでしょうが,有効期限がないものであれば,いつのものでもよいとのことでしたので(この5月以降NGになったようですが),たまたま司法修習生の頃,検察庁で受講した救命講習の修了証が私の机の中に入っていたので,これを提出しました。

ということで,平成31年4月末,防災士に認証されました。

防災士認証状

今回得た知識をバックボーンにして,弁護士としての災害復興支援や平時の災害対策に生かしていきたいと思います。

そして,考えたくはありませんが,群馬で大規模災害が起こったときは,まさにこの防災士としての活動もしていきたいと思います。

平成30年雑感

師走ということで,平成30年の1年を振り返ってみたいと思います。

もちろん,ご依頼いただいている大多数の案件は,師走であろうが関係なく進行しています。しかし,年の節目ということでご容赦ください。

家事事件について

当事務所の最大の「売り」のひとつが離婚事件,遺産分割事件等の家事事件です(正確には家事事件ではないのですが,不貞等の慰謝料請求も性質上こちらに含ませていただきます。)。

本年も,本当に多数の方々からのご相談とご依頼をいただきました。高崎,前橋,太田,桐生と県内各地の裁判所を駆け回ったり,県外の裁判所への出張も多数ありました。

スピード解決した案件もたくさんありましたし,時間を掛けてじっくり進行している案件もたくさんあります。

ただ,家事事件は特に「心」が大事な案件であるということは,常に肝に銘じています。

依頼者様と様々な選択肢を考えて話し合い,判決や審判になったらどういう結果になるかを常に見据えながら,依頼者様やお子様のためになるような解決に向けて全力を尽くします。

「話しやすい」「安心した」「頼りになる」といったお言葉をいただくことが本当に嬉しく,そう言われるような弁護士でいたいと思っています。

家事事件では特に,冷徹に「合理性」(経済的観点からみた最も有利な解決)を依頼者様に押しつけるようなことは絶対にせず,じっくり話し合いながら,心とお金の問題を調整していきたいと思います。

そんな中で,相続人が多数いる遺産分割の案件や,長年のきょうだい間の争いに終止符を打てるような遺産分割の案件が本年,目処がついたことは本当に嬉しく思っています。

企業の皆様からのご相談について

ありがたいことに,今年も,顧問先として当事務所を選んでくださった企業様もいらっしゃり,このご期待に応えるためにも,当事務所の体制整備を進めてきました。

長らく弁護士1名,事務局1名の2名体制で,すべての案件を共有して2人のチームでオーダーメイドの対応をしてきました。そのため,多数の案件を抱えている時期には,お待たせしてしまうこともありました。これは率直に反省しなければなりません。

そのため,当事務所も12月17日より,熱い魂と冷静な頭脳を兼ね備え,さらに瞬発力抜群の西村直行弁護士に加入していただき,より早く,深い対応が可能となりました。

また,顧問先企業の代表者の方々には,舘山の携帯電話番号をお伝えして,出先であっても,あるいは休日や夜間でも,緊急電話相談を可能にしているのですが,これが意外と評判です。引き続き,このサービスは継続したいと思っています。

交通事故について

交通事故の損害賠償はもちろん例年どおり多数扱っています。交通事故については,弁護士費用特約がついていれば,ご依頼者様に追加の負担が出ないよう事件処理をしています。必要に応じて,医師と面談相談したり,意見書を書いていただいたりして,できるだけ実態に沿った解決となるよう,心がけています。

発信者情報開示請求等のインターネット関連事件

当事務所は,正確な統計があるわけではありませんが,おそらく,群馬県内ではかなりの取扱いをしている方だと思います。本年も,発信者情報開示請求訴訟や名誉毀損罪での刑事告訴等,多数取り扱いました。現在,舘山の東京出張のかなりの割合が,東京地裁での発信者情報開示請求訴訟です。それなりの案件を扱っているとはいえ,この分野は極めて奥が深く,とにかく勉強を続ける必要性があると痛感しています。

建築・不動産関係

建築紛争や不動産関連の紛争の相談や受任が飛躍的に増えたという印象です。信頼できる不動産業者や専門家と知己を得ることができたり,顧問先に優秀な建築会社様がいらっしゃることから,専門的知見を伺いながら案件を進められるという安心感は,何事にも代えがたいものがあります。その甲斐もあって,素晴らしい解決ができた案件もあり,私自身,ほくほくしています。

一般民事

貸金や損害賠償も,もちろん多数取り扱いました。証拠を収集しながら訴状,答弁書,準備書面を書いたり,尋問に向けて証拠を整理したりしている時間は,まさに「弁護士冥利に尽きる」時間です。打合せを重ねながら書面を作成し,依頼者様に満足いただけるものになったとき,あるいは尋問後に「感動しました」とか言っていただけると,本当に嬉しく,その夜の酒が進みます(ちゃんと代行で帰ります)。

破産,再生,債務整理,破産管財

弁護士1名,事務局1名体制というキャパシティのため,債務整理や破産申立ては相談があれば承るということをしてきましたが,それでも,破産申立てや債務整理は引き続き取り扱ってきています。12月より弁護士2名,事務局3名体制になったため,これからは積極的に債務整理や破産・再生申立てにも関われるかと思っています。

他方,裁判所からは,ありがたいことに破産管財人や再生委員の打診を継続的にいただいており,本年も,破産管財人として,破産者(会社や代表者)の財産の売却はもちろん,債権者の居住実態調査に赴くなどして,財団形成に努めました。

最後に

弁護士1名,事務局2名が新たに加わり,より組織的に動くことができるようになりました。「イソ弁に丸投げ」「ボスに依頼したのに出てくる弁護士が違う」という不満が出ることのないよう,当事務所が受任した案件は,前に所属していた事務所時代と同様,弁護士2名体制で合議をしながら進めていきます。新たに加わった事務局も,前職時代の資格や経験を活かしてくれると思います。

「信頼できる,頼りがいのある法律事務所」になるべく,引き続き精進いたしますので,今後ともよろしくお願いいたします。

弁護士と弁護団と有能な後輩弁護士。

弁護士は,基本的に一匹の狼です。

弁護士が複数いる法律事務所は一つの「群れ」になって活動することもありますが,

その中の一人だけで事件を遂行することもできます。

 

群馬には280人くらいの弁護士がいますが,それぞれがライバルで,商売敵です。

が,大きな事件が起こると,それに対応するため,1人ではとても対応しきれないこともあります。

そんなときには,志を同じくする弁護士複数が「弁護団」を結成して,事件にあたります。

私も,被災者支援活動をしていた関係から,群馬弁護士会所属の弁護士によって結成された

「原子力損害賠償群馬弁護団」に所属しています。

 

これをたとえると,弁護団はナショナルチーム的な要素があるかな?と思ったりします。

いつもは国内の各チームに所属して戦っているけど,

国際試合等があると,代表を選抜してナショナルチームを作って戦うわけです。

 

弁護団では,いろいろな弁護士のやり方を学べるので,大変勉強になります。

弁護士から見ても,「あ,この弁護士すごくいい!」と思う人も結構います。

たとえ後輩であっても,率直に「すげえな」と思えるわけです。

 

ずっと群馬弁護士会に所属し,原子力損害賠償群馬弁護団でも貴重な貴重な戦力であった弁護士が

先日,神奈川県相模原市にて独立なさいました。

多湖翔先生は,極めて冷静に全体を見渡しつつ,とても熱い魂を持った弁護士です。

“COOL HEAD “”WARM HEART”という表現がぴったりです。

個人的なことを言えば,群馬に残って欲しかった・・・

私は群馬弁護士会災害対策委員長を長らくしているのですが,そろそろ次の世代に委員長職を禅譲したいと思ったとき,最初に思いついたのが多湖弁護士でした。

また,群馬弁護士会選出の,日弁連災害復興支援委員会の委員もしているのですが,そろそろ次の世代に委員職を禅譲したいと思ったとき,最初に思いついたのが多湖弁護士でした。

もちろん,これらの職をやりたくないから禅譲を考えたわけでは決してなく,

私は群馬弁護士会選出の委員なので,自分だけが知識や経験を独占するのではなく,

群馬弁護士会の次の世代に知識や経験を繋げていかなければならないという苦渋の決断でした。

是非とも,多湖先生にバトンをつなぎたかったのです。

・・・しかし,多湖先生は私の熱いラブコールを振り切り(笑)神奈川県弁護士会に登録替えなさいました。

折しも全国各地で厳しい災害が発生している中,被災された方々の生活再建,特に,単なる経済的な復興を超えた「人間の復興」を必ず実現しなければならないという強いと,そのために弁護士としてできることについて,引き続き携わっていきたいと思います。

そんな思いも共有できているのが多湖先生なんですが,多湖先生は,既に神奈川県弁護士会で災害関係の活動もなさっていると伺っておりますし,幸運なことに,現在,関東弁護士会連合会のシンポジウム委員会にて再会でき,旧交を温めているところです。

弁護団の中でともに戦ったことも,一匹狼同士,相手方として戦ったこともありますが,

多湖先生は,数多くの事件に携わりながらも,すべて極めて真摯に,丁寧に,迅速に,熱く対応しているなぁと思っています。

必ずや,相模原をはじめとする地域の方々のお力になれる弁護士だと思っています。

 

そんな多湖先生の事務所のウェブサイトはこちらです(ステマ?笑)

相模原で離婚,相続に強い多湖総合法律事務所

 

継続は力(弁護士の被災者支援活動)。

私は東北大学の法科大学院を卒業している関係で,東日本大震災は本当にショックでした。

何かしたい,何かしなくては,と思うものの,災害に対して,弁護士というものはあまりにも無力だと絶望しました。

自衛隊の方々,消防の方々,行政の方々,ボランティアの方々に比べて,自分は何にもできない,このバッジは何なんだろう,と無力感にさいなまれました。

しかし,実際には,弁護士としてできること,弁護士しかできないことというのがたくさんありました。

それを教えてくれたのが,岩手弁護士会・仙台弁護士会・福島県弁護士会ほか被災地弁護士会の献身的な活動であり,それを後方で支援する日本弁護士連合会,阪神淡路大震災を経験した兵庫県弁護士会,中越・中越沖地震を経験した新潟県弁護士会ほか各地の弁護士会や,各地の弁護士有志でした。

弁護士でもできることがある。弁護士しかできないことがある。

そう思った私は,弁護士としての被災者支援活動に身を投じました。

ちょうど1か月後に全国で初めて言い渡される福島第一原発事故被害者損害賠償請求訴訟もその一環です。

日弁連でも,災害復興支援委員会の運営委員とさせていただき,4万件を超える法律相談事例集の作成や立法提言に携わらせていただきました。

↓日弁連のサイトから↓(短縮版)

↓フルバージョン↓

いろんな法律相談を通して,法の不備・運用の不備が明らかになります。

今の法律だと,あるいは今の運用だと残念ながら救われないかもしれない。

でも,法律が変われば救われる。運用が変われば救われる。

ニーズがあるんだ,と立法機関や行政に理解してもらうため,4万件以上の法律相談は何事にも代えがたいものでした。

 

まもなく東日本大震災から6年が経ちます。

被災者支援は一過性のものであってはなりません。やり続けなければなりません。

先日,第1回関東弁護士会連合会賞の授賞式がありました。

第1回という栄えある賞の受賞者は,静岡県弁護士会の葦名ゆき弁護士でした。

葦名先生は,まさに,ずっと継続して,関弁連内で,あるいは地元静岡県弁護士会内で,被災者支援活動をなさってきた方です。

その活動が評価されて,第1回関弁連賞を受賞されたのです。

そんな葦名先生が受賞に際して,ブログを更新なさいました。

「第1回関東弁護士会連合会賞」を頂きました。(弁護士YA日記)

私も,葦名先生と,関弁連の災害対策協議会PTという少数PTでご一緒させていただいており,激務を激務と思わず,愚痴もこぼさず黙々と活動なさってきた葦名先生を知る者として,感無量です。

まさに「継続は力なり」です。

とてつもない大きなものが相手であっても(それが「大震災」であっても),時間をかけてでも,じっくり,一生懸命,やれることを総動員して,やる。諦めない。

葦名先生のご活躍は,弁護士として忘れてはいけない大切なことを思い出させてくれました。

 

どの時点で弁護士に依頼するか?

法律相談では,ご相談の内容について,法的分析と見通しをお伝えするとともに
ご依頼をいただくこともあります。

そこで,どの時点で弁護士に依頼するか,というのがよく話題に上がります。

結論は一律ではなく,具体的なケースによって千差万別だと思います。

たとえば,離婚。

当事者間で離婚の話し合いをして,一番揉める点,たとえば親権や慰謝料について
だいたいの合意ができているとかといった場合は,その交渉の時点で弁護士を入れると,
かえって事が荒立ってしまうこともあり,離婚ができなくなってしまうとか,
そういった危惧があるなら,当事者間での話し合いを継続してもいいと思います。
そして,弁護士は,たとえばその話し合いの中で,で知りたいことがある等という場合に
スポットで法律相談をする,といった使い方も考えられます。

一方,交渉してもどうにもならないことが明らかな場合,交渉の段階から弁護士に依頼するということもよくあります。
当事者間の力関係で,自分がどれだけ頑張っても対等な立場での交渉は難しいという場合などです。
DV(精神的虐待を含む)等を原因とする離婚の場合はそういった傾向が顕著です。

よく「調停は弁護士を入れた方がいいですか?」と聞かれます。

調停の待合室での感覚では,弁護士を付けず,当事者だけでやっている調停の方が多いように思います。
通常の離婚調停であれば,弁護士に依頼する費用も考えて,まずは自分でやってみて,
その中で,たとえば調停委員さんが向こうの言い分を重く扱い,こちらの言い分をあまり聞いてもらえないとか,
相手が弁護士を入れたからこちらも,というようなことで弁護士に依頼することが多いようです。

訴訟になったら,弁護士に依頼するのが一般的でしょう。

不貞などの慰謝料請求は?

ご自身で進めるのであれば,いろいろな思いのある中で,極めて冷静に事を進める必要があります。
しかし,どうしても気持ちが入ってしまい,必要以上に大事になってしまうこともあります。
内容証明郵便を1通送れば自動的に満額回収できるということは滅多にありません
(全くないわけではありませんが)ので
最初から,代理権のある弁護士に依頼するのが良いのではないかと私は思っています。

では,たとえば交通事故はどうでしょう。

これも,最初の段階から弁護士に依頼することもあります。
しかし,一般的には,相手方保険会社から示談の提案が来て,その金額に納得がいかないとか,
あるいはその金額が正しいのか知りたいという段階でのご依頼が圧倒的に多いです。
休業損害,後遺障害認定についてのご不満等もかなりありますね。

ただ,たとえばまだ治療中なのに相手方保険会社が治療を打ち切ってくれと強行に言い出したり,
あるいは,相手方保険会社の担当者からの電話連絡が怖くて対応を弁護士に任せたいという方もいらっしゃいます。
その場合は,相手方保険会社からの示談の提示の前にも受任することがよくあります。

では,債権回収は??

金融機関などは自分で差押えなどを行えますが,一般の方はそうではないことが通常です。
そして,確定判決や公正証書がない限り,いきなり差押えというのはできません。
保全手続もありますが,余計にお金がかかります。
ですから,差押えなどの前提として,裁判などを起こさなければなりません。

日本の民事訴訟の大原則は,弁護士に委任せず,本人でも裁判を起こせますし,
自分自身で訴訟活動を行うことができます。
とはいっても,やはり餅は餅屋ではないですが,弁護士に依頼した方が円滑でしょう。
もっとも,債権の存在や金額について争いがない場合には,訴訟以外の手続を,本人が行うことも十分可能です。

・・・というように,いろいろと状況に応じて変わるのですが,一番最悪なのは
本来弁護士に依頼すべきだったのに,それをしなかったばかりに思わぬ結論になり,
それが決まってしまった後に弁護士に相談する,という事態です。

弁護士は高いという印象がかなり世の中にあり,それは残念ながら間違いない場合が多いと思います。
(私の場合も,多くの弁護士と同様離婚は着手金で30万円+消費税,別途成功報酬はいただきますし。)
ただ,法律相談は無料にしている弁護士も多いようですし(私は無料相談はしていませんが),
有料の場合でも,多くの法律事務所では5000円~10000円+消費税程度で相談を受けることができます。

ですから,自分自身で,まだ自分だけでできるとか,そういった判断をせず,
できるだけ早い段階で,まずは弁護士に一度相談してみてアドバイスを受け,
そのとき,どの時点で弁護士に依頼すべきかということもあわせて相談してみることがいいと思います。

看板を付けていただきました

高崎駅東口の大通りと高崎環状線の交差点という,
高崎市内でも有数の交通量のところにある当事務所ではありますが,
看板が間に合わず,図らずもこの2週間ほど,隠れ家的法律事務所になってしまっていました。

本日付けていただく予定だったのですが,台風が近づいていて,風も徐々に強くなって・・・

今日,予定通りに設置にいらした業者さんに「風,大丈夫ですかね?」と聞いたところ,
「これくらいの風じゃ全く問題ないです。」と力強いお言葉をいただき,
実際,ものの数分で取り付けていただきました。

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ロゴは私のお気に入りなのですが,先輩と打合せを重ねる中,
「舘山」の「舘」という字をよく「館山」と間違えられるということをぼやいてみたら,
(「館山史明」はよくありますし,「館山史郎」「館山史朗」「舘山史郎」「舘山史朗」など百花繚乱です。先日はついに「館山明」という別人格になってしまいました。)
それなら「舘」の字を目立たせてみよう,ということで「舘」の字は大きくしていただき,
また,「山が立っててタテヤマ」というダジャレも取り入れてもらい,
まさに山が立って歩いてるマークも作っていただきました。
山は群馬の山もいろいろ考えたのですが,やはり日本一の弁護士を目指すためにも,日本一の富士山でしょう,
ということで,群馬からだいぶ遠いのですが,富士山にしました。

ただ,看板には,あえて電話番号を掲載していません。
代わりに,このサイトのURLを載せています。

看板を見て興味を持ってくださった方がいらっしゃったら,
事務所名で検索してくださるか,端的にこのURLを入力してくださると思います。
そこで,サイトをご覧になって,私がどういう弁護士なのか少しでも知っていただいた上で,
相談してみようと思っていただければありがたい,と思っています。

なお,当事務所の電話番号は027-330-2355です。

ここでは大きめに書いておきます。

弁護士ドットコムへの回答

弁護士ドットコムにて時々回答しています。

群馬県2位だそうです。びっくりです。

文字ベースでの法律相談の限界を感じ,もどかしく思うことばかりです。
詳しく,かつ精度の高い回答をするためには,それだけの情報が必要です。
法律上の情報というよりは,相談者の方の情報です。

しかし,ネットという公開の場では,どうしても事情を詳しく聞き出せないので,一般的な回答にならざるを得ません。
やはり,本当に自分にジャストフィットする法律相談をご希望の場合は,面談しかないと思います。

逆に,文字ベースであまり書きすぎると,その言葉が切り取られて一人歩きしてしまうリスクもあります。
それは,弁護士のためにもなりませんし,相談者のためにもなりません。
私の回答の多くが「できれば実際に弁護士に相談してみては・・・」となっているのも,そういう理由です。
決して弁護士たちへの利益誘導をしているわけではないのです。

それにしても弁護士ドットコムは,最近骨太のニュースを流すようになっていて,いい感じです。
こういう記事とかこういう記事とか,一般の新聞紙より細かく報道してくれているので,見る頻度は格段に上がりました。

・・・ステマじゃないですよ